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20代のアルバイトで学んだこと其の一。

普通に生活してると周りにいる人はみんないい人ばっかりで、やさしい人ばっかりとしか出会わない。

それは子供の頃から思っていて、小学生のときなんかは中学生になると所謂不良というような同級生が出来ることさえ信じられないでいた。

僕の通っていた小学校は元々悪ガキというような生徒がいない校風だったのか、自分の学年は勿論、他の学年でも悪さばっかりして先生の手に負えないというような生徒っていなかったように思う。

いじめは全く無かったと言えばそんなことはないけれど、そんなことも仲良くして何とかクラスの中に入り込めるように上手く掛け橋になる人気ものがいたんです。

少しコミュニケーションが苦手なくらいではいじめがひどくなって登校拒否になってしまうようなことは無かった。

そんな小学校に通っていたからか世間には悪いやつがいるなんてことは想像するのも何だか難しいような恵まれた環境だったのかもしれない。

小学校も卒業間近になると、担任の先生が中学校に行っても頑張れよというような話しをしてくれた。

そのときに中学校に行ったら他の小学校のやつらも一緒になるから必ず悪いやつもいるという話しがあった。

みんなそうかはわからないけど、少なくてもその時僕はそのことが信じられないし悪いやつってどんなやつかいまいち想像すら出来てなかったと思う。

続けて先生はこう言った。

「一番喧嘩の強いやつが番長になって、おそらくいじめもあると思う。」

僕は素直な気持ちでこう聞き返した。

「何で?一番強いやつがみんなにやさしくすればいいんじゃないん?」

当時としては小学生ながら人間というものがよくわかっていない発言だったと思うけど、大人になった今なら意外と当時はまっとうなことを言っていたんじゃないかと思ってしまう。

先生は何とも言えない表情で僕に納得させるように言った。

「そりゃあそうなれば一番いいけど、世の中力のあるやつは悪いことするもんなんや。喧嘩の強いやつもいいやつばかりじゃない。」

当時の僕は「ふーん、そんなもんかなー。」くらいにしか考えてなかった。

いざ中学校になると3つの小学校が集まって1学年になるので、学年の三分の二は中学校からの友達になる。

小学校ごとにカラーが違って、少しながらも世の中にはいろんなやつがいるもんだなーっということが分かった。

3つの小学校で比較すると僕らの小学校はどちらかと言えば優等生タイプ、分かりやすく言うといい子ちゃんタイプだったと思う。

もう1つの小学校は男子は少しオタク気質というか面白いやつが多かった。

女子はイケイケタイプでモテてる女子が多かったように思う。

そして最後の小学校が担任の言っていた通りの悪ガキが多い小学校だった。

ここで本来なら悪いやつがクラスを牛耳り、いじめは日常茶飯事で、社会の厳しさを思う存分味わうはずだが、140名を超える学年の中で、ヤンキーと呼ばれる存在、所謂不良は2~3人くらいしかいなかった。

その理由はおそらく、僕らの中ではヤンキーはダサい。

いじめるのかっこ悪いという認識が当たり前のようにあったから、ダサいことをあえてするやつはそんなにいなかったのだと思う。

その2~3人のヤンキー達も、クラスに溶け込めずにとか、虐められてぐれるというわけではなく、どちらかというと上の学年の不良の先輩とつるむことになって、学校くるのがめんどくさいとかいうレベルで、学校に登校してきて学年の中にいるときは別に目立ったことをするわけではなく普通の生徒とあまり変わらなかった。

 

高校生になると、今度は僕があまり学校に行っていなかったからあんまり詳しくないんだけど、基本みんないいやつでダブった先輩もすごくいい人で、悪いやつなんて本当にいなかったと思う。

僕があまり学校に行ってなかったのは他にやりたいことがあって、高校2年くらいから準備にとりかかり、3年から本格的に動き出したので、単位ぎりぎりで卒業出来るレベルのことしかしていなかった。

大学にははじめっから行く気はなかったし(実家がそんなに金持ちではないので、大学なんかに行ったらかわいそうだと思っていた。奨学金制度なんて考えたこともなかったし、それよりもやりたいことがあった。)高校受験のとき以外は本当に勉強ってしなかったな。

大人になったら勉強しとけばよかったって思うかと思ったけど、そのときやりたいことを全力でやったんだから全く後悔はない。

高校を卒業して大阪でバイトで貯めた少しのお金で20歳のときに東京に引っ越してきた。

そのとき東京ではじめてやったバイトで世間を知った。

東京ではじめてやったバイトはパチンコ屋さんのバイトで、本当にいろんな人がいたようだ。

まず、みんなパチンコ屋さんの店員なんだけど、趣味がパチンコでだいたいみんな借金まみれだった。

自己破産をしている人も1人いた。

当時の僕はこれは反面教師にしようと誓った。

そしてみんなどこかしらヤンキーちっく。

けどみんな基本的にはいい人で、大阪から出てきた小坊主にやさしくしてくれた。

給料も手取りで20万くらい貰えたしここでしばらく楽しく働こうと思っていた。

バイトをはじめてみんなと仲良くなって2か月が過ぎたころ、バイト仲間の男4人で飲み会が開かれた。

みんなはじめは楽しく飲んでいたんだけど、酔いがまわってくると自分の武勇伝を語りはじめた。

武勇伝の内容はもうここには書けないレベルで僕は完全に引いてしまった。

4人中3人は引いていたと思う。

1人は意地の張り合いか、対抗して負けじと武勇伝を語っていたのだけど、引いていたんだと思う。

それを証拠に次の日に僕を含めた3人は退職願いを店長に伝えていた。

店長はいったい何があったんだと困惑していたけれど、即座に関係を断ちたいほど全員引いていたんだと思う。

それが僕の人生で本当に世の中には悪いやつがいるんだなと思い知ったはじめの出来事だった。

実は次のバイトも店長がすごかったんだけど、その店長の面白話はまたの機会に。

23歳までいろいろバイトをしてきたけれど、どのバイトも面白かった。